伝統的なカップアンドコーンのメンテナンス(六号)

 前回ベアリングのことについて~とやっていたら、いい感じにカップアンドコーンのメンテナンスがやってきたので。

 

 

 分解組立の手順を撮影しながらやってみた!

 

  

  

 何が難しいって撮影なんかし慣れてないからそっちがね・・・

 

 

 

 さて、用意するものなのですが

 

 

   工具・・・17151314mmハブスパナ

        52.5mmアーレンキー

       マイナスドライバ

        シールを外す場合フックピックなど

        ゴムかプラのハンマー

 

      ※ホイールによって必要、不必要なものがあるので、ホイールに合わせて用意してください。デュラエースなんて5mmアーレン×2だけでいいしね・・・

 

  

 用品類・・・キッチンペーパーもしくはティッシュ

         玉を入れるための器

         シャフトなどを置くトレー

         ウエス

         パーツクリーナ

         グリス

 

  

こんな感じでしょうかね、グリスは防水もかねてなので粘度の高めのもの、たとえばデュラグリスなんかがいいですね、軟らかすぎると流れちゃいますし。

 

  

 さてやっていきましょう、まずは周りについているほこりなどを落として異物が入りにくい状況を作りましょう。

 

 この時にパーツクリーナを直接かけるとかやらないでくださいねー、シールがあるものだとしわっしわになりますよw

 

ほい

  

   では次に左側のナットたちを外します、トラディショナルな方式、たとえばシマノのR500のようなものだと別に右でも左でもいいのですが「左をいじる」としておいた方がいろいろと判断しやすいうえにその他の完組ホイール、MAVICEASTONなどのカートリッジベアリングタイプ、カンパフルクラムのカップアンドコーンでありながら組んだ状態での調節が可能なホイールでも混同しにくいので楽です。

 

 撮影しながらって難しい・・・

 

  

 今回は1713のハブスパナです下を固定して上のロックしているナットを外します、この時思いっきり下の玉押しが閉まっていきますが無視です、緩めます。

 

 緩んでしまえばあとは左側の物を全部抜くだけ・・・

 この時シマノはアーレンキーでシャフトを分解し物をとるだけ、カンパはシャフトを分解し調節用のフランジをとる感じです、カンパは噛みこんでいることがあるのでプラハンなどで軽く小突きましょう。

 

 いらっしゃいませ玉押しさん、この子が13のハブスパナで抑えていたものです。

  

   注意する点はこの抜いているときに右側にシャフトが抜けて右側の玉が大脱走するということです。ホイールを立てて若干左に傾けながらとっていきましょう。下にタオルなど柔らかいものを敷いて落っことしても転がって行くのを防ぐのもいいですね。

 

 この玉固いのでよく跳ねるんですわ・・・

  

さあ、あとはなくさないようにシャフト抜いて玉を掻き出しましょう!マグネットタイプのマイナスだとはかどるよ~

 

 この時数をしっかり数えましょう、絶対に偶数です、奇数はあり得ません、もし奇数なら中に残っているか落としたか不良品です。今回は20個でした。

 

 リテーナータイプはこのあたり気にしなくていいので楽ですね。

 

   そして右側の玉押しやナットのついたままのシャフト、ハブの中などをきれいにします、この時ウエスでもいいのですがグリスまみれになってすーぐ使い物にならなくなるのでティッシュとかそんな感じの物を使ってきれいにします。

 

 ゴムシールがなければパーツクリーナかけてもいいですがティッシュなどにしみこませてぬぐったほうがいいかな、辺りに散らないし。

 

 さてこの時に表面の傷をよく見ましょう、きれいに摩耗していたらいいのですが一部だけとかへこんでいるとかひどい錆とか極端な摩耗とかがあったら交換です、交換部品がないものなら寿命です。そっとグリスを塗って元に戻すかホイールを選ぶ準備を始めましょう。

 

 

 さて、ここで本来ならグリスをハブに詰め込み、右側の受けの方に玉を押し込んで~という作業の写真を撮ろうとしたのですが、何分慣れていなくて・・・

 

 入れ終わってシャフトも通していました。

 

 まぁこれでも見えるようにグリスを糊の代わりにして玉を固定、落とさないようにまっすぐシャフトを入れるという作業です、またグリスは玉を入れる前に左右のハブの受け、右側のシャフトに付いている玉押しに塗っておきます。

 

こんもり塗っても大丈夫です、どうせ押し出されてハブの中か外にはみ出ます、この適当さがいいのです、次洗う時が面倒ですが・・・

 

 左の玉を入れ終わりました、さてあとは玉押しとナットを締めてひと段落です、蓋をすれば取り敢えず「大脱走」からは逃れられます、緊張がふっと緩む瞬間です、お茶かコーヒーでも飲んで落ち着きましょう。

 

 さてここからがハブメンテの一番楽しいところ「玉あたり調節」です、このためにここまでやってきた!

 

 

 やることはまぁ締めるだけなのですが、普通にやると玉押しとナットが供回りしてハブが回らなくなってしまうので玉押しを抑えてロックナットを締めるのですが、イメージを言うとナットに玉押しを締めこんでいく(玉押しを緩める)感じとでもいうのでしょうかね・・・とにかくいい具合のところを探していくわけです。

 

 個人的には手締めで玉押しをきつくなるまで締めて(シャフトを回すとゴロゴロする感じのところ)ナットを軽く締めてからグイッと工具を使って締めるといい具合になりやすいかなぁ。

  

 なおシマノのデジタルアジャストシステムは分解してスプラインで玉あたり調節、カンパは調節用のフランジを回して固定はフランジがクランプになっているので締めるだけ、メンテナンス性抜群です・・・一番時間と手間がかかるの玉あたりなんですよ・・・

 

 

 

と文章にするとこんなに長くなりましたが、慣れると30分~1時間くらいで一本かな?挑戦したいけれども不安って方は一度持ち込んでいただいて方法を見てみるのもいいかも?先ずはご相談ください。

 

 

走るときに一番回っている部分なので大切に、カートリッジ式は・・・交換です。

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